SPACE 創立25周年の軌跡(1) IMP・ACT

2012-01-13

SPACEは今年の8月で、創立25周年を迎えます。改称前をいれると、もう28年になります。あっという間の25年でした。また、25年も続けてこられたことを不思議にも感じます。これはひとえに支えてくださった皆様のお陰と感謝あるのみです。

そこで、今年一年をかけて、今までデザインさせていただいた物件の、未発表も含めて、自分のデザインの足跡を振り返りたいと考えています。それぞれのエピソードも含めながら皆様に紹介させていただきます。

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まず最初は  ” IMP・ACT “これは独立して最初の店舗デザインでした。堀川北山下ルに、内装材料卸業を営まれている会社の本社ビルがあり、その1Fの有効利用のご相談から仕事が始まりました。

その頃の京都には、おしゃれな生活雑貨を専門にあつかう店舗が少なく、ファンシーではなく、シンプルな大人の雑貨に特化した店舗を企画し、店名もIMP(小鬼、いたずらっ子)ACT(活動をおこす)をあわせてIMP・ACT(衝撃)としました。商品もモノトーンベースでシンプルなものをそろえました。

場所柄、物販は難しいという話がでていましたが、OPEN初日より、店前に外車が停まり、予想通りの客層が来てくれた時の感動は今も忘れません。ただ、OPENして話題にはなりましたが、「あれは東京のデザイナーがデザインしたらしい」と、まだまだその頃は京都にデザイナーがいないと思われていたことに、さびしい思いをしたことも思い出となっています。

杉木源三

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