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2012年4月アーカイブ

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1994年、軌跡(2)でご紹介した「うふふ」のワンフロア下に、うふふの姉妹店を作るデザインの依頼をうけました。


うふふも年を重ね、客層も高い年齢層となりました。
そこでカジュアルで食事の内容もワイン中心の、洋のメニューを増やした若い層をターゲットとしたお店をデザインすることになり、名前もビストロのBisを加えた「うふふBis」となりました。

ソフト面は以上のような内容でしたが、ハード面ではローコストが条件となっていました。
そこで、空間をスケルトンに戻し、床、壁を当時よく使われていた、OSBというパネルを使い、天井はスケルトン、テーブル類は積層の集成材を使うことで、素材をシンプルにし、ローコストをはかりました。

上階のうふふとは違った、オープンでカジュアルな和のお店に仕上がったと思います。

現在「うふふBis」は、場所、形態を変えて営業されています。こちらもデザインさせていただきました。

                                    杉木源三



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1993年、デザイナー、作家として広い分野で活躍されている深井和子さんのご紹介で、約束屋 源満というお店をデザインさせていただきました。

素朴で温かな、そして楽しい空間というのがデーマだったと思います。

深井さんの書、絵、その頃作り始めていた紙粘土のお面や、猫のオブジェなど、楽しいものたちを空間にちりばめて、土壁と柱、梁、壁の下地のように竹で組んだスクリーンなどを配して素朴さを演出し、カウンターの照明は、また自分で和紙を樹脂でサンドイッチした素材と縄で手作りしました。

空間のあらゆる場所に手作りされたものがあるため、京都弁で言う「ほっこり」温かい空間になったと思います。

最初の段階で「あーしよう、こーしよう」と深井さんと打合せをし、「よーいドン」で物作りと空間作りを始め、でき上がったところで両方を合体させる。
本当にイメージが共有できていないと完成しないプロジェクトでした。

今はもう見られないのが残念です。




                                    杉木源三



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1992年、毎日ランチを食べていた、事務所の前の居酒屋のマスターより、もう一軒店を出すので手伝ってほしいと依頼がありました。
ビルの3Fで細長い平面、なぜか床の半分ほどが1m近く上がっていて、天井高が4m近い空間でした。
その床、壁、天井がコンクリート打ち放しで、きれいに仕上がっていたので、壁、天井はそのままで、床の高低差でカウンター席とビッグテーブル席の2つの空間構成としました。
また、以前、亀甲屋で手伝っていただいた麻谷氏にお願いして、藤のつるの照明オブジェとパラフィンで壁に埋め込むオブジェを作ってもらいました。
僕の一押しのデザインとしては、ビッグテーブルの無垢の天板を透明ガラスで支持して、木の柱、梁の空間に、天板が浮いているようにしたのですが、それに気がついた人は数えるほどしかいなかったと思います。
名前の今知気は、マスターと話し合う中で、祇園祭のお囃子のコンコンチキチンからコンチキを抜き出し、今、知っている、気の合った仲間が集う店という意味で、今・知・気を当て字として名付けられました。




                                    杉木源三



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1992年、まんざら亭木屋町店に続いて、木屋町団栗橋のたもとに「まんざら亭 団栗店」の新規OPENのデザインのご依頼をいただきました。

当初は名前を「和魂」として、それまでのまんざら亭のイメージよりもアッパーなグレード感の大人の店とする計画のもとにデザインを始めました。

居酒屋というよりも、小料理店のイメージでゆったりとくつろげるよう、カウンターもテーブルも奥行きを大きくとりました。
また、カウンターのハイチェアを避けるため、スキップフロアーとし、2段のフロアーでカウンターの中のスタッフの目線と、お客様の目線が同じくらいの高さになるよう調整しました。

この頃から、素材の選択に意識が強くなってきたように思います。

和とは、全てのものの集合の意味であり、古いものも近代的なものも、素材、照明、色、味、音、気配、etc、全てが存在する空間を、どのようにバランスを合わせるか、日本的なもの、近代的なもの、自然素材、工業製品、全てのさじ加減で、和にも、洋にも振ることができる、そんなデザインの楽しさも味わうことができるようになった気がしてきた頃だったと思います。





                                    杉木源三


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